内覧に行きたいけれど、「買う気が固まってないのに行ったら迷惑かな」「手土産は要るのかな」と気になって、申し込みのボタンを押せない。そういう人は多いと思います。
先に答えを書きます。買わなくても大丈夫です。手土産も要りません。「今日は決めません」と言っても、失礼にはなりません。
ただし、大事な前置きがあります。ここから7番までは、Agnos の物件(空き家を直して売っている部屋)を見に来てもらうときの話です。売主さんが住んでいる部屋の内覧は、気の使い方が変わります。そこは8番にまとめました。
この記事は、実際に中古マンションを直して売っている浅野が、迎える側の本音をそのまま書いたものです。

買う・買わないは別として、まず一度、実物を見てほしい。写真と文章だけでは分からないところがあるからです。
1. 買わなくても、まったく問題ありません(うちの物件の場合)
見に来てもらって、買わなかった。それで僕が損をしたと思うことは、ありません。
むしろ、実際に来て空間を体感してもらえるだけでうれしい、というのが本音です。写真や文章では、天井の高さも、窓からの景色も、音も伝わりません。

買う買わんは別として、まず一回見に来てもらえるだけでめっちゃうれしい😊
「見に来たら買わなあかん」という空気は、こちらにはありません。安心して申し込んでください。
2. 手土産は要りません
手土産は、まったく気を使わなくて大丈夫です。持って行かないと失礼、ということはありません。
これまでに一度、お茶をいただいたことがあります。もちろんありがたいのですが、正直なところ、こちらが恐縮してしまいました。見に来てもらう側なので、気を使うのはこちらの方です。
手土産を考える時間があったら、冷蔵庫のサイズを測っておいてください。そちらの方が、何倍も役に立ちます。
持ち物で本当に役に立つのは、メジャーとスマホです。くわしくは「中古マンションの内覧、どこを見る? 持ち物とチェックリスト」に書きました。
3. 「今日は決めません」は、失礼ではありません
家は金額が大きい買い物です。その場で無理に決めるものではない、と思っています。
その場で「今回はやめておきます」と言ってもらっても大丈夫ですし、一度持ち帰って考えて、あとから連絡でも大丈夫です。どちらでも構いません。

買わなあかん空気みたいなのは、全然気にせんでええ
4. 申し込みは何日前? 当日でも大丈夫です
うちの物件は空き家なので、予定が空いていれば、当日でも大丈夫です。「何日前までに言わないとダメ」という決まりは、特にありません。
もちろん、前もって分かっていれば予定は組みやすいので、日にちが決まっているなら早めに伝えてもらえると助かります。ただ、それは「早くないと受けない」という意味ではありません。
ほかの会社の物件は、会社の予定や売主さんの都合があります。申し込みのときに、希望の日にちをいくつか出しておくと決まりやすいです。
5. 子ども連れ、写真、スリッパ
- 子ども連れ:大丈夫です。家族で住む家なら、子どもも一緒に見た方が、暮らしのイメージがしやすいと思います
- スリッパ:こちらで用意します。持ってこなくて大丈夫です
- 写真:うちの物件は、基本的に撮ってもらって大丈夫です。あとで家族と見返したり、家具の置き方を考えたりするときに役立ちます。ほかの物件では、撮ってよいか先に確かめて、OKをもらった範囲で撮ってください
6. 「ありがたいな」と思うのは、ちゃんと見てくれる人
うれしいのは、褒めてもらうことではありません。手をかけたところを、ちゃんと見てくれていると分かるときです。
「ここいいな」「これ使いやすそう」。そう言ってもらえると、作った側としてはやはりうれしいものです。
自分が手をかけたところを見て、喜んでもらえたらめっちゃうれしい
そして、細かく見ることも、質問が多いことも、まったく問題ありません。高い買い物です。気になるところは、しっかり見て、しっかり聞いてください。
7. 用意しておくと、内覧が濃くなる3つ
来る前に決めておいてもらえると、当日の見方が変わるものが3つあります。
- 予算:いくらまでなら出せるか
- 住宅ローンの目安:どのくらいまで考えているか
- 自分が確認したいところ:収納、日当たり、家具が置けるか、コンセントの位置など、いくつか決めてくる
内覧に来ると、どうしても「きれいだな」で終わってしまうことがあります。気になるところを軽くメモしてくると、あとで他の物件と比べるときにも分かりやすくなります。

確認したいところを何個か決めてきた方が、見やすいと思う👍
8. 売主さんが住んでいる部屋は、気の使い方が変わります
ここまでは、空き家の話でした。中古マンションの内覧では、売主さんがまだ住んでいる部屋を見せてもらうことも多くあります。
先にことわっておきます。僕は、仲介としてお客さんを「売主さんが住んでいる部屋」に案内した経験は、まだありません。だから、ここから先は経験談ではなく、「自分がその立場なら、こうするだろう」という考えとして読んでください。
人が実際に暮らしている家に、入らせてもらいます。空き家より、ずっと気を使う場面だと思います。
- 写真・収納・物に触れるとき:その都度、確かめてから。「開けてもいいですか」「撮ってもいいですか」と、ひと言ずつ聞く
- 子ども連れ:連れて行くこと自体は問題ないと思います。ただ、走り回ったり、勝手に物を触ったりしないように気をつける
- 日にち:売主さんの生活があります。「今日空いていますか」ではなく、ある程度前もって相談して決めることになります
見るところ自体は、空き家でも住んでいる部屋でも変わりません。変わるのは、確かめ方の作法です。


人が住んでる家に入らせてもらうんやから、空き家よりかなり気を使うと思う
まとめ
- 買わなくても大丈夫。まず一度、実物を見てほしい
- 手土産は要りません。気を使うのは迎える側です
- 「今日は決めません」は失礼ではありません。その場でも、あとからでも大丈夫
- 申し込みは当日でも大丈夫。予定が空いていれば受けられます
- 子ども連れOK、スリッパは用意、写真も基本OK(うちの空き家の場合)
- 細かく見ること、質問が多いことは、まったく問題ありません
- 予算・ローンの目安・見たいところのメモ。この3つがあると、内覧が濃くなります
- 売主さんが住んでいる部屋は別です。写真・収納・物に触れるときは、その都度ひと言。日にちは前もって相談して決めます
次にやること
- 気になる物件を1つ決めて、内覧を申し込む。買うかどうかは、そのあとで決めればいい
- その部屋が空き家か、売主さんが住んでいるかを、申し込むときに聞いておく。当日の作法が変わります
- 行く前に、予算・ローンの目安・見たいところを書き出す
- 当日の見方は「中古マンションの内覧、どこを見る? 持ち物とチェックリスト」を開きながらどうぞ
- 買うと決める前に、お金とルールを「中古マンションを買う前にまず知っておくべき7つのこと」で確かめる


